2025年5月 パンダに会いに行こう!アドベンチャーワールドへ

2025.06.12 活動レポート
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この5月にAちゃんファミリーの白浜アドベンチャーワールドへのご旅行をサポートしました。

アドベンチャーワールドといえば、パンダ!国内でも最多の4頭のパンダが悠々自適に暮らしているところが見どころ。Aちゃんは、パンダさんに「しなぷしゅの時計を見せたい!」と初めてのアドベンチャーワールドにワクワク!

1年前に退院をして、抗がん剤の内服や点滴の治療を病院に通いながら頑張っているAちゃん。治療の影響により免疫力が低下するため旅行までに感染症に罹らないといいなとお母さんも心配な気持ちを教えてくれていました。
お母さんとLINEでこまめに連絡を取りながら、旅行先でAちゃんが安全に遊ぶことができるように主治医の協力も得ながら準備を進めました。旅行1週間前にAちゃんが風邪を引いてしまったと連絡がありましたが、直ぐに先生に診てもらい、しっかり旅行直前までには治すことができました。

旅行に行けるねとほっとしたところ思いがけないニュースが…。
パンダをみるための列がなんと240分待ち…!
6月にパンダが日本を去ってしまうことになり、一目見たいと全国からたくさんの人がアドベンチャーワールドに訪れているというのです。Aちゃんにパンダを見せてあげられるかな…とお母さんと不安になりながらも、Aちゃんの体力も回復したことから、1日だけ入る予定だったアドベンチャーワールドを2日間入園する予定に変更しました。
当日お手伝いに来てくれるラブグラフカメラマンのmisakoさんと一緒にアドベンチャーワールドの情報を集め、作戦会議をして当日を迎えました。

アドベンチャーワールド1日目!
元気に来てくれたAちゃんをmisakoさんとスタッフでSSPサポーターさんがつくってくれたウェルカムボードでお出迎え♪

小児がんの子どもの旅行の付き添い

よーく見るとAちゃんの大好きなピクミンがパンダの姿に!!
「パンダピクミンやー!すごーい。」と嬉しい反応をいただきました。

SSPサポーターさんからは、Aちゃんに旅のしおりのプレゼントもあり、旅行の前からずっとしおりを見てワクワクしてくれていたそうです。
しおりのなかにはAちゃんが楽しめるようにといくつかクイズがあり、「イルカのおやつはなんでしょう?」という問いに「ハンバーグかな?かっぱえびせんとちゃうん?」と可愛い予想をしてくれていたそう(笑)
正解は、お魚でしたー!
ということでしっかりイルカさんにおやつをキャッチしてもらいとっても嬉しそうなAちゃん。イルカさんも美味しい~って喜んでくれたよ。

「パンダさん、どこにいるかな?パンダさん探しに行こう。」とAちゃん。いつパンダが現れてもいいように抜き足差し足で歩きます。長蛇の列を並ぶのは、Aちゃんには難しいため事前に施設の方に確認をしてスタッフが代わりに列に並び、途中で合流をさせてもらうことにしました。

幸い待機列は90分待ちでしたが、スタッフも初めてのアドベンチャーワールド。
ベビーカーで移動しているご家族が安全に合流するにはどこがいいだろうと不安に思っていると一緒に並んでいた方が話しかけてくださり、合流のタイミングを教えてくださいました。
アドベンチャーワールドに思い入れがあり、たくさん来園しているというお2人。翌日のおすすめの入園時間やレストレランなどたくさんのお役立ち情報をレクチャーしてくださいました。

お2人のアドバイスのおかげでAちゃんとご家族とスムーズに合流でき、Aちゃんも「ありがとう~!」としっかりご挨拶。スマイルスマイルプロジェクトは日々誰かの優しい気持ちに助けてもらっている活動だなと改めて感じた時間でした。

そして待ちに待ったパンダとご対面!初めてみるパンダにAちゃんも釘付け。しっかり目標だったお気に入りの時計も見せることができました♡

小児がんの子どもの旅行の付き添い

それからふれあい広場でカラフルな鳥や小動物を観察し、ヤギにおやつをあげたりフラミンゴのポーズを真似して遊んだり、動物たちと触れ合いを楽しんでこの日のお宿に帰りました。

アドベンチャーワールド2日目。
この日も大盛況で入園列はすごい人!
入園早々パンダのもとに1番に向かいました。入園早々にパンダのもとに急いだので2日目もあまり待たずにパンダに会うことができました。

小児がんの子どもの旅行の付き添い小児がんの子どもの旅行の付き添い

今日は「パンダさんに絵本見せる!」とお気に入りの絵本をパンダさんにアピール。
ご飯に夢中だったパンダさんもしっかりこちらを見てくれたね!

それからウォーキングサファリへ
「ベビーカーに乗る?」というお母さんとお父さんの声掛けにも首を横に振り元気に動物たちにご挨拶をするAちゃん。しおりの動物クイズにチャレンジしながら、自分の足で歩いてサファリを1周しました!

小児がんの子どもの旅行の付き添い小児がんの子どもの旅行の付き添い

どんな動物にも興味深々なAちゃん。鹿さんにもおやつをたくさんあげました。misakoさんと私にも「一緒におやつあげよ~。」と誘ってくれてみんなで動物たちとの触れ合いを楽しみました。

たくさん歩いたけど、まだまだ遊び足りない!ということで
ご両親がお買い物にお出かけしている間は、スタッフと一緒にアスレチックで遊びました。綱でできたジャングルジムを5往復くらいしても「全然疲れてないよー!」と元気いっぱい。私がAちゃんについていくのに必死なくらいめいっぱい遊びつくしました!

小児がんの子どもの旅行の付き添い

長期入院による体力の低下を心配していたご両親も体力の尽きないAちゃんにびっくり。楽しいパワーはすごいなとみんなでうれしくなりました。

それから昨日おやつをあげたイルカさんたちのパフォーマンスへ。
2日間遊んでもやりたいことがいっぱいのアドベンチャーワールド。駆け足でイルカのプールに到着しました。イルカが息を合わせてジャンプする様子にAちゃんもびっくりしたり、目を輝かせたり、いろんなことを感じ取ってくれたようです。

小児がんの子どもの旅行の付き添い

名残惜しくも閉園間近の時間になり、Aちゃんとハグをして「またね~」と言ってお別れをしました。帰りの電車でAちゃんとご家族からご自宅に到着したと連絡をいただき、「気づけば長い入院生活、退院からちょうど1年後の記念旅行になりました。」とのお母さんのメッセージを読んで胸にぐっとくるものがありました。

旅行の後も治療を続けていくAちゃん、一緒に頑張ってきたご家族とご褒美旅行を叶えたこの2日間の思い出がこれからも支えになってくれたらと思います。

スマイルスマイルプロジェクトは、ずっとAちゃんとご家族を応援しています!また会いましょうね。

スタッフ 川原沙菜

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