2021年7月 夏の伊勢志摩へ

2021.08.11 活動レポート

今回は東海・北陸地区で開催した、株式会社一休協賛宿泊企画のレポートです。

行き先は紀伊半島の東に位置する三重県の伊勢志摩、鳥羽水族館やミキモト真珠島のある鳥羽エリア。伊勢湾の美しい景色に囲まれた元浦温泉「悠季の里」さんで、夏のひと時を過ごしてもらいました。

 

鳥羽と志摩を結ぶ海沿いのドライブウェイ、パールロードに乗ってこちらの旅館にやってきてくれたのは、タケルくんご家族。タケルくんは乳児の頃に病気を発症し、小さな体でたくさんの辛い治療を頑張ってきました。今回は、そんなタケル君とご家族の入院・治療を支えている病院の看護師さんがこの宿泊企画をご家族にご紹介してくれて、お母さんが応募してくれました。

 

当日、ご家族とは旅館で待ち合わせ。窓から鳥羽の美しい海を眺められる広いお部屋には、温泉露天風呂の他、ダイニングルームもあり、美味しいお茶とお菓子でお迎えしていただきました。たける君、あんこのお菓子が気に入ったようです。良かった!

ご家族をお迎えする時、歓迎の気持ちを込めてウェルカムボードを準備するのですが、今回は夏仕様。折り紙で折られた浴衣をきた姉弟が、ボードの上で笑っています。ご家族の到着前にお部屋に置かせていただいたのですが、タケル君ウェルカムボードに気づきじっと見てくれました。「これ、タケル君とお姉ちゃんだよ~」と言うと、可愛い笑顔を見せてくれました。そして、「今日はここが家族のおうちだよ、お風呂で泳いでいいよ~」(本当はダメかも…)というと、お姉ちゃんもとても嬉しそう。お部屋で記念写真を撮ったら、あとはご家族で夕食までゆっくりしてくださいね。

夕食は、家族だけのダイニングで鳥羽の海の幸たくさんのお料理です。少しだけお部屋にお邪魔すると、すでにお腹が満たされた姉弟は食卓を離れ遊んでいました。お父さんは、「毎日ケンカしてますよ」と言っていたけれど、仲良くアンパンマンのシール絵本を一緒に開きお喋りして楽しそう。

タケル君は、現在も治療のため1か月に1度、一週間の入院をしているそうですが、姉弟はそれぞれが寂しい思いや我慢もたくさんしていることと思います。

旅行が決まった時、病院の看護師さんが「いいな~○○さんも一緒に行きたいな」と言ったら、タケル君は手の指を4本出して看護師さんに見せたそうです。それが、家族4人で!という意味だったと聞いた時は、家族と離れ小さな体でたくさん頑張ってきたんだろうなと胸がいっぱいになりました。

 

旅行後に、お母さんから「今回の旅行、大満足でした!お姉ちゃんは旅館を出発してから帰りたくなくてずっと泣いていました」とメッセージをいただきました。病気と向き合うご家族にとって、当たり前と思える家族の時間がどれだけ大切かこの短いメッセージで伝わってきました。

この夏の旅行が家族の頑張りを支える、楽しい思い出のひとつになれば嬉しいです。

この夏、新型コロナウィルスのさらなる感染拡大が影響を及ぼしていますが、ご依頼いただいたご家族や病院施設の皆さんと一緒に納得できる形でのサポートをさせていただいておりますので、まずはお気軽にご相談下さいね。

 

SmileSmilePROJECT担当 伊藤和子

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