2025年5月 念願のディズニーリゾートへ、いざ出発!

ゴールデンウィーク明けの初夏のような5月
ディズニーリゾートに行きたい!とプリンセスが好きな女の子からご依頼をもらいお出かけしてきました。
1日目は、美女と野獣のベルに会いにディズニーランドへ、2日目はファンタジースプリングスを目指しディズニーシーへ、1泊2日の旅です。
今回は、新卒入職のフレッシュなスタッフ星が同行して感じたことをレポートしてくれました。
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こんにちは。ジャパンハートにこの4月から入職いたしました、星(ほし)と申します!
新学期が始まり、あっという間に1か月が経ちました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
私にとってこの1か月は、毎日が新しい発見の連続で、戸惑いながらも充実した日々を送っていました。
そんな中、5月のある晴れた日に、Kちゃんと一緒に東京ディズニーランドへ行ってきました。
Kちゃんと初めて出会ったのは、病院でご家族と一緒にお出かけの打ち合わせをしていた日でした。 少し緊張していたのか、私が声をかけても、Kちゃんはじっと動かず固まってしまっていました。
そんなKちゃんに、私は初めて手作りした「しおり」をお渡ししました。
ディズニープリンセスが大好きだと伺っていたので、表紙には複数のプリンセスたちをあしらい、絵本のようにページをめくれる仕掛けを加えました。最後のページには「あなたもプリンセスだよ」というメッセージと、写真を貼れるスペースを用意しました。
しおりを手に取った瞬間、Kちゃんのこわばっていた表情が少しだけ和らぎ、そっと受け取ってくれました。
そして迎えた当日。Kちゃんは、楽しみで朝4時に目が覚めてしまったそうです。お洋服も自分で選び、準備万端で登場してくれました。
車いすをお父様に押してもらいながら、いよいよディズニーランドに入園!たくさんのキャラクターたちに囲まれ、人混みに圧倒されつつも、「本物だね…!」と目を輝かせていました。
事前の面談では、思春期を迎えたKちゃんとお父様の間に、少し距離を感じることがあるとお聞きしていました。しかし当日のお父様の姿は、それを感じさせないものでした。
一つひとつの行動に、Kちゃんへの深い愛情がにじみ出ていて、ご飯を食べさせる手つき、車いすを押す力加減、そして何よりKちゃんの目をしっかり見て話しかける姿勢、そのどれもが、まさに“父のまなざし”でした。
Kちゃんが特に好きなプリンセスは『美女と野獣』のベル。ベルのカチューシャを購入したものの、日差しが強く、帽子の方が活躍してしまいました。でも代わりに、お母さまがカチューシャをつけてくださり、おちゃめな一面を見せてくださり、あの瞬間は家族みんなの笑顔が弾けていました。
Kちゃんは、言葉や表情で大きく感情を表現するタイプではありませんでしたが、写真を撮るときは必ずピースをしてくれたり、私とボランティアさんが帰ろうとすると、ぎゅっと手を握って離さなかったり、彼女なりの“ありがとう”がしっかりと伝わってきました。
この一日を通して、私が最も強く感じたのは「愛」でした。
お父様もお母様も、私たちスタッフには常に丁寧で柔らかい笑顔で接してくださいました。しかし、Kちゃんに向けるまなざしや言葉は、それとはまた違う、温度のあるものに見えました。言葉にしなくても伝わる“家族の絆”を、私は何度も目の当たりにしました。
私はまだ自分の家族を持ったことがありません。けれど、Kちゃんご一家と過ごしたこの日を通して、「私もこんな家族を築きたい」と、心から思いました。
夢の国で過ごした時間は、単なるレジャーではなく、心に残る“学び”の時間でもありました。
Kちゃん、ご家族の皆さま、本当にありがとうございました。
スタッフ 星 心愛