2024年4月 またミッキーに元気で会おうね!
この4月にAくんファミリーからスマイルスマイルプロジェクトでもう一度、東京ディズニーランドに行きたい!と嬉しいことに2回目のご依頼を受けました。
前回の旅行では、入院治療を乗り越えたことを「ミッキー!注射とか痛かったんだけど頑張ったんだよ!」とミッキーに報告できたAくん。
旅行のための面談では、元気そうな姿をみせてくれましたが今も病気の治療のために決められた時間にお薬を飲んだり、検査での注射を我慢したり、長期にわたり頑張っています。今回は、そんなAくんと一緒に頑張ってきたご家族みんなのご褒美の旅行になるようにお手伝いさせていただくことになりました。
お出かけ当日は、Lovegraph カメラマンのふくねこさんと SSP サポーターのキムさんにもAくんファミリーのサポートをお願いしました。お二人とも初めてのボランティア参加でしたが、きょうだいと一生懸命に関わってくださり、心優しいお二人のことがみんな大好きになりました。
キムさんは、ベトナムから日本に留学し、小児科医を目指して日々お勉強や実習に取り組まれています。忙しいなかでも、いつか時間がつくれたらスマイルスマイルプロジェクトに協力したいと思い続けてくれていたそうです。
自国を離れて日本で子どもたちのために活動するキムさんとの関わりは、ご家族にとっても勇気づけられる時間だったと感じ、Aくんファミリーとの時間をキムさんの言葉でレポートしてもらうことにしました!
(スタッフ 川原沙菜)
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私は、今回初めてスマイルスマイルプロジェクトのボランティアに参加しました。
1年前にSSPサポーターとなりましたが、病院の実習があり、なかなか参加できませんでした。今回は春休み中だったため参加することができました。
私は子どもが大好きなので、2年生のとき小児科の教授に尋ねたところ、ジャパンハートを紹介されました。ジャパンハートのSNSやWEBサイトを見て、スマイルスマイルプロジェクトに最も関心を持ち、協力したいと思いました。
私は留学生なので、言語の壁や文化の違いが多く、登録したものの、最初は大丈夫だろうかと不安でした。
ですが、Aくんのお出かけのお手伝いが出来て本当によかったと思っています。
当日は、スマイルスマイルプロジェクトの看護師さん、カメラマンさん、私の3人でご家族をサポートしました。ご家族はAくん、お兄ちゃん、お母さん、おばあさんの4人でした。
Aくんとお兄ちゃんは以前にも東京ディズニーランドに来たことがあり、初ディズニーランドの私にいろいろなアトラクションや遊び方を教えてくれました。
ベイマックスやバズ・ライトイヤーなどに一緒に乗ってとても楽しかったです。お兄ちゃんに「また前と同じメンバーで一緒に乗ろう!」と誘われたときはとても嬉しかったです。
しかし、時々Aくんやお兄ちゃんと遊ぶのに夢中で、おばあさんの荷物をお手伝いするのを忘れてしまっていたので、「本当にすみません…。」と反省しています。
Aくんがお昼寝をしている間、私はおばあさんとお兄ちゃんとカメラマンさんとジャングルクルーズに乗りました。おばあさんはアトラクションに並んでいた時、私にたくさん話しかけてくださいました。とても優しく、日本での留学生活や将来のことを聞いてくださり、何か困っていることはないかなどまで聞いてくださり、私はおばあさんのことを自分のおばあさんのように親しく感じました。
お兄ちゃんは夕食の時、お土産屋さんで買ったマジックグッズを使って、素晴らしいマジックショーをひらいて私たちを感動させてくれました。Aくんも大好きなミッキーに会えて、花火を観て、オリジナルのトミカをつくってとても楽しそうでした。ご家族もボランティアも一緒に、一日楽しくディズニーランドを楽しめたと感じました。
そしてご家族とお別れの時、お兄ちゃんが「1日ありがとう、最後のハイタッチをしましょう。」と言ってくれたことを私はいつまでも忘れません。
私は一人っ子なので、子どもの頃、家族の中で一緒に遊んだり、話したりする人がいませんでした。
小児科医になったら子どもと会って遊べたらいいなと思っていましたが、病院では子どもたちと遊ぶことはなかなか出来ませでした。
医学生として実習に行きそこで初めて、入院して頑張っている子どもたちは同い年の子どもたちと同じ生活ができず、遊べる機会も制限されていることを知りました。
今回、Aくんご家族との出会いで、病気と向き合っている子どもたちにも医療者は好きなことをさせてあげられるように、協力しなければいけないことを教わりました。
私は将来、一緒に子どもたちと遊んだり、子どもたちとたくさん話せる小児科医になりたいと思っています。
SSPサポーター グエン キム チュアン