2022年7月 夏休みの思い出 阿蘇でヘリコプターに乗ろう

2022.08.07 活動レポート

今回、大好きなヘリコプターに乗る夢を叶えたいとSmileSmilePROJECTにご依頼くださったのは、みらいくんご家族。

長期の入院治療やコロナ禍もあり家族のお出かけができなかったとお話してくれたお母さん、夏休みに家族の思い出を作りたい!とのご希望でした。そんなファミリーが選んだ旅行は、熊本県南阿蘇、1泊2日の旅です。

例年にない速さで梅雨明けしたものの、前線の影響で不安定なお天気が続いていた九州地方、旅行前からは急激なコロナ感染拡大もみられており、旅行実現までスタッフもご家族と一緒にドキドキしながら過ごしました。
この旅行では、ヘリコプター遊覧するイベントの他に、南阿蘇の大自然の中、星空を見るというお母さんが選んでくれた夏休みにぴったりなお楽しみもあったのでどうしても晴れて欲しい!

そんな、願いが届いたのか、快晴の旅行当日を迎えることが出来ました。

木々の緑のエントランスに迎えらえれて素敵なホテルにチェックインすると「今夜は1週間ぶりに星空が期待できそう」と教えてもらい、私もワクワクしてきました。
こちらのホテル、高精細のプラネタリウムや6mもある巨大望遠鏡を備えた天文台の他、星空を見るための草原まであり、まさに星降る宿。

仲良し3兄弟は欧風田園別荘をイメージしたというメゾネットのお部屋で2階やベッドに大喜び、夕食まではお部屋でのんびり過ごしていただくことにしました。
南阿蘇の食材を使った美味しい夕食時間では楽しいお喋りも満喫できたようで、育ち盛りのお兄ちゃん達も「ごはん美味しかった~パン13個(!)おかわりした」と教えてくれました。

夕食の後は、いよいよ星空体験ツアーに出発です。星のコンシェルジュ「ポーリー」の愉快なガイドのもと、プラネタリウムと天文台でたくさんの星にまつわるお話や天体と出会うことができました。最後は、懐中電灯を持って草原に移動し、ご家族5人並んで星空ベッドに寝転がり星空を見上げ、天の川を見たり、流れ星を数えたりしました。

私も、東京では絶対見ることが出来ない星空を眺めながら、普段は遠い場所に住むご家族と縁あって一緒に同じ天体を眺め、感動を共有できている奇跡に不思議な感覚になりながら、また明日~と部屋に戻られる、ご家族を見送りました。

次の日はいよいよ今回の旅のメインイベント、ヘリコプター遊覧飛行です。昨日は見上げた空から、今度は阿蘇の大地を見下ろす360℃のパノラマ体験、ヘリコプターを目の前にみんなのテンションも上がります。

長期間病院で頑張ったみらいくん、ヘリコプターが大好きだそうですが、お医者さんが乗る格好いいドクターヘリも大好きなんだそう。たくさんの種類のヘリコプターが載っている本を見せて教えてくれましたが、今日乗るのはどれかなーと、とっても嬉しそう。

飛び上がるヘリコプターは、思いの他大きな音をたてたのでちょっと驚いたようでしたが、憧れのヘリコプターに乗り込んだ姿、とってもカッコ良かったよ!
ヘリコプターから見た阿蘇山の上空はどんな風にみらいくんの心に残ったかな。
お天気に恵まれ、無事ヘリコプター飛行を実現するお手伝いが出来ました。


お馬さんにご飯あげたよ


お庭でブランコも

旅行後、ご家族からいただいたお手紙には「私たち家族に夢のような幸せな時間を作っていただきありがとうございました」というお礼の言葉とともに、再発の恐怖や合併症への不安についてもふれられていました。そして、そんな時に前を向く勇気をくれるのは子ども達の元気さと、まわりの方々の優しさだということも。

私もいつも、出会ったご家族の愛情に、お子さんの笑顔や頑張りに、勇気をもらい励まされています。

私達の活動は、付き添うスタッフだけでなく、たくさんのボランティアの方や様々な形で支援くださっている企業さま、旅行先の施設の皆さまのおかげで、コロナ禍でも継続することが出来ています。みんな、ひとつひとつのご家族の旅行を大切に思う気持ちは一緒です。

これからも、お子さんとご家族に安心して家族の時間をすごしていただけるように、感染対策をしながらご家族の大切な時間に寄り添います。

SmileSmilePROJECT 伊藤和子

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