2021年5月 花いっぱいのハウステンボスへ
新緑がまぶしい季節に、長崎ハウステンボスに行ってきました。
宮崎から長崎までのプチ旅行にお迎えしたのは脳腫瘍と闘うYちゃんご家族。1年半の入院治療を、ご家族みんなで頑張ってきました。
今回は、そんなご家族を支えた病院の主治医の先生からSmileSmilePROJECTのことを教えてもらったと、お母さんが申込みをしてくれました。
コロナ感染症がなければ、長崎市内で美味しい長崎ちゃんぽんを食べたいなと観光も考えていましたが、
感染状況をみて安全を考え今回はハウステンボス内の素敵なホテルに泊まり、家族でゆっくりハウステンボスを楽しむ!という旅行になりました。
旅行当日は、爽やかな晴天!
SSPサポーターさんが作成してくれたしおりを大事そうに持ってきてくれたお兄ちゃんと、おなかがすいてちょっとご機嫌ななめなYちゃん、可愛いきょうだいにご挨拶をして早速ハウステンボスに入園です。
感染対策したチューリーちゃんがお出迎え
日本一広い(東京ディズニーランドの約2倍だそう!)九州が誇るテーマパークには四季折々の花があふれていました。
のんびり歩くだけで楽しいハウステンボス。風車や馬車をみていると、なんだか日本にいることを忘れてしまいます。
おっきな恐竜を横目に見ながらアトラクションランドに進み、フワフワランドで遊んだ後はショッピング。その間に、お昼ご飯のリサーチも忘れません。
せっかく、長崎に来たんだから長崎ちゃんぽんを食べないとね。お兄ちゃんはパリパリうどんを食べることを楽しみにしていたそうです。
おなかが満たされたら、お父さんの希望でワンピースのサニー号を見にハーバータウンまで移動します。
あれ?サニー号いない??
なんと、定期点検中で港を留守にしていました。お父さん、これを楽しみに長距離運転頑張ってきたそうなのに、、。残念!
お馬さん怖くないよ~
気を取り直してフォトブースで、家族写真を撮ったりお土産を選んだりした後は今日の宿泊先、ホテルヨーロッパにチェックイン。
ホテルで休憩し、夕食がてら夜の街にも出てみました。
夜は昼間と変わり、大人っぽい雰囲気です。光の王国というだけあり、どこもキラキラ。
イルミネーションのいっぱいの街並みを散歩し、光のショーも楽しみました。
次の日はカナルクルーザーに乗ってホテルを出発し、再びアトラクションゾーンへ。
お兄ちゃんが楽しみにしていた恐竜の森で、恐竜のDNAを見つけるミッションに家族(に私も混ぜてもらい)挑みます。親子の抜群のチームワークで、成功率1%という最終ポイントまで行きましたが、最後はクリアならず、、。惜しかった~
その間、よっしー(春菜医師)とフラワーガーデンを散策していたYちゃんですが、お父さん、お母さんの姿が見えなくなったのでとちょっとそわそわぐずぐずしていたそうです。
小さくたって、ちゃんと色々わかってるんだよね!
その後も、光のファンタジアやチョコレートやチーズなど目移りしながら美味しい楽しい散策をしました。しおりに書いてくれた、食べたい物のひとつご当地グルメの佐世保バーガーもちゃんと食べました。青空の下で家族で囲むランチはとても美味しかったね。
スイーツ女子のYちゃんも家族一緒に美味しいもの食べて満足してくれたかな。
ご両親はYちゃんの病気がわかった時、生きることが難しいと言われたそうです。元気になってこうやって旅行にくるまでになって、治療を頑張ってきて良かったとお母さんが教えてくれました。小児がんの治療は長く辛いことが多く、それは病気のお子さんはもちろん、治療に向き合う家族全員が同じで、それぞれが不安だったり寂しい時間をすごしています。Yちゃんご家族も、たくさん悩んだりしながらも前を見て、治療に向き合ってこられたのだと思います。
だから、こうやって頑張ったご褒美としての楽しい時間を共有させてもらえること、お子さんとご家族の笑顔を見れることは私達医療者にとっても、嬉しいことなのです。
ご家族の大切な時間をサポートさせていただきありがとうございました。
次は長崎観光かな? 今度は一緒にサニー号乗りましょう!
SmileSmilePROJECT担当 伊藤和子