2025年6月 キッザニア東京ご招待企画を開催しました

2025.07.07 活動レポート

6月に開催したキッザニア東京ご招待企画は、株式会社LIFE CREATE様とキッザニア東京様にご協賛していただき、
5組の小児がんと向き合う子どもとご家族をお迎えして開催いたしました。

株式会社LIFE CREATE様には、子どもに当日お渡しするウェルカムボード制作と、当日のご家族の付き添いサポートをしてくださいました。

今回の活動レポートは、当日付き添をしてくださったSSPサポーターの田中さんと佐藤さんが書いてくださいました。

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こんにちは。サポーターの佐藤望です。
今回のご招待企画はキッザニア東京。
実は私自身も小さい頃に何度か訪れていた場所で、「大人になったらこんなお仕事があるんだ!」と目を輝かせていた思い出があります。
今度は、体験する立場ではなく、サポートする側として参加できたことに、なんだか感慨深いものがありました。
当日ご一緒したのは、元気いっぱいのりょうまくん。
入園直後からご家族を引き連れて、颯爽と園内を歩く姿がとても印象的で、「今日は何をしようかな?」というワクワクが全身から伝わってきました。
最初にチャレンジしたのは、お菓子工場のスタッフ。出来立てのハイチューをたくさん見せてくれて誇らしげな笑顔がとても可愛らしかったです。
その後も、フラワーアレンジメントでは真剣な眼差しでお花を組み上げ、「誰にプレゼントするのかな?」と話題になったところ、「おうちに飾る!」と元気に答えてくれました。
次は入園当初よりやりたい!とお話ししてくれていた救命救急士に挑戦。ひとりで胸骨圧迫をこなす姿は本当にかっこよかったです。

運転士体験では、初めましてのお子さんたちとすぐに打ち解けて、制服姿でとっても楽しそうにお話している姿に、思わずこちらも笑顔に。
空いた時間には、急遽ソフトクリーム屋さんに挑戦!!
なんと先ほどまで一緒に遊んでいたガンマン姿のまま出来立てのソフトクリームを披露してくれました!!笑自由な発想にほっこりしました。

最後の最後には、ずっとやりたかったというピザ職人のお仕事へ。具だくさんの美味しそうなピザが完成しました。
最後のパビリオンから出てきた時、1日でたくさんの経験をしてより頼もしくなったりょうまくんのお顔が忘れられません。

終始チャレンジ精神旺盛で、全力で楽しむりょうまくんの姿に、私が元気をいただきました。
これからも少しでも誰かの笑顔につながるようなサポートを続けていきたいと改めて思えた1日でした。

こんにちは。田中優希と申します。
私は現在大学4年生で、高校生の時からこの活動に参加しています。
私が今回付き添いをさせていただいたA君は、初めてのキッザニアでした。会った瞬間からずっとニコニコしていて、とってもかわいらしく、A君の笑顔を見て私も自然と緊張が解け、一緒に過ごせる時間がとても楽しみになりました。

最初に向かったのは、地下鉄の運転士さんです。
電車が大好きなAくんは、本物そっくりのセットに、大興奮していました。

お兄さんのお話を真剣に聞き、シミュレーターで運転に挑戦。
キラキラした目で本当に楽しそうにしている姿を見て、胸がいっぱいになり、今日はA君が思いっきり楽しめるようにサポートするぞ!という気持ちがより高まりました。
そのあとは、ゲームクリエイターのお仕事に挑戦!
自分でゲームを作り、最後に自分が開発したゲームの名前やこだわりをみんなの前で発表していました。A君の発表にみんなくぎ付けでした♪
そのあとはお菓子工場でハイチュウを作ったり、ソフトクリーム屋さんでソフトクリームを作りトッピングをしてデコレーションをしたりしました。
ピザ屋さんで夜ご飯を食べ、自分で作ったソフトクリームを食べて休憩した後は、病院で外科医のお仕事に挑戦しました。肺がんの胸腔鏡手術で、難しい説明も一生懸命聞き、器具の操作方法もしっかりマスターして、いよいよ手術開始です。
真剣な表情で、一つずつ腫瘍を摘出していきます。ガラス越しで観ていた我々も、思わずがんばれ!と応援して見守ります。
最後に無事手術が終了すると、嬉しそうに大喜びしていました。

最後に消防士のお仕事をしました。
平日の夜ということもあり、みんなたくさんお仕事ができとても満足していました!

私自身、小学生の頃に何度もキッザニアに行き、家族で行った楽しい場所の一つとして、今でも深く心に残っています。その場所に、今度は看護学生としてボランティアという立場で戻ってこられたことは、非常に貴重で意味のある経験になりました。
今回の活動では、治療と向き合う子どもたちが、思いきり笑い、目を輝かせて過ごす姿を間近で見ることができました。一見とても元気に見えるその姿の裏には、きっと想像をはるかに超えるようなつらい治療や入院生活があり、そしてそれを支えてこられたご家族の努力があったことを思うと、胸がいっぱいになりました。

かつて私にとって楽しい思い出の場所だったキッザニアが、病気と向き合ってきた子どもたちとそのご家族にとっても「大切な家族の思い出」として残る、そんな場面に関わらせていただけたことに、深い喜びを感じました。
活動の中で、A君のお父様が、「何年か経ったとき、この子がこんなに自分のことを思ってくれている人がいたんだということが分かってくれたら、」とおっしゃっていたことが、非常に印象に残っています。

入院中の苦しい経験は、子どもにとってもご家族にとっても、言葉にできないほど大変なことだったはずです。しかし、誰かが見守っていたこと、共に歩んできた人がいたことに、いつか感じられたらと思うと同時に、私自身がこのように頑張ってきた子どもたちやご家族と関わる経験をさせていただけたことに感謝の気持ちが沸いてきました。

私事ですが、看護師を目指す中で迷いや不安を感じることが何度もありました。
しかし、今回の活動を通して、「誰かのために頑張れる自分でいたい」という気持ちを思い出すことができました。もう少ししたら看護師としてこのプロジェクトに恩返しができるよう、頑張ります。
サポーターとしてA君ファミリーと過ごした時間は、何にも代え難い宝物になりました。

今回参加してくださったすべての子どもたちとご家族の皆様、関わってくださったスタッフ・サポーターの皆さま、そしてA君ファミリー、本当にありがとうございました。

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スマイルスマイルプロジェクトはこれからも小児がんと向き合う子どもたちと家族を応援し続けます。

スマイルスマイルプロジェクト山田友恵

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