2023年10月~株式会社一休協賛宿泊企画~日本の宿 古窯へ行ってきました

2023.11.24 活動レポート
小児がんのこどもと家族の旅行の付き添い

小児がん拠点病院のある地域7ブロック毎に地域限定で開催している大人気の一休協賛宿泊企画。
もともとは新型コロナウィルス感染症が拡大し、旅行支援を活動のメインとする私達への依頼が激減したため、コロナ禍でもなにかお子さんに楽しいことできないかと考えた1組限定のおこもりステイです。

今年度も5か所目となりいよいよ折り返しとなりました。
今回は東北地方編で、訪れたのは山形県・かみのやま温泉の日本の宿 古窯

東京駅から新幹線に乗りかみのやま温泉駅に降り立った瞬間、気持ちの良いひんやりとした空気を感じました。
実は山形のお隣・秋田県出身のスタッフ。帰郷したような、安心感がありました。

小児がんのこどもと家族の旅行の付き添い

ご家族よりひと足先に、宿泊先の古窯に到着しました。
奈良時代の窯跡が敷地内から発見されたことが、宿の名前の由来なのだそうです。

夕方、Aくんファミリーと合流しました。

Aくんは長い長い治療を乗り越え、今は元気に小学校に通っています。
しかしまだ体力低下があり、車での長距離移動で疲れていないかな・・・と心配もありましたが、Aくんは元気いっぱいの姿を見せてくれました。
お部屋に入るなり、ふかふかのベッドにダイブ!

お父さん、お母さん、お姉ちゃん2人も一緒です。
お姉ちゃん達はAくんと歳が離れていることもあり、お母さんが3人いるみたい。
喧嘩もするそうですが、仲良し3姉弟です。

インスタグラムでスマスマの活動をずっとチェックし、東北地方での一休宿泊企画を楽しみにしてくださっていたお母さん。
昨年も応募を検討してくれていたのですが、治療スケジュールの関係で断念。治療を乗り越え1年越しの応募となり、素敵なお宿でゆっくりと家族時間を過ごしていただきました。

家族全員浴衣に着替えて夕飯の時間になりました。
乾杯のタイミングにお邪魔して一緒の時間を過ごさせてもらいました。

小児がんのこどもと家族の旅行の付き添い

ワイングラスに注がれているのは・・・ブドウジュースです。笑
山形の海の幸と山の幸を堪能しました。

コロナ禍だったこともあり、家族旅行は久しぶりだったそうです。

食後はお待ちかねの温泉です!
奥羽三楽郷のひとつ、かみのやま温泉は、保温・保湿効果が高く、美人の湯とも言われているそうです。
お姉ちゃんは「3回も入った!」と教えてくれました。
屋上の露天風呂からの景色は、残念ながら霧がかかっていましたが、天気が良ければ蔵王連峰が一望出来ます。

翌日の朝食はビュッフェ。Aくんは朝からラーメンを食べたそうで、美味しかった!と笑顔で教えてくれました。

小児がんのこどもと家族の旅行の付き添い

事前にオンラインで面談をさせていただいたのですが、Aくんは恥ずかしがり屋であまりお顔を見せてくれず、旅行中に仲良くなれるといいなぁと思っていましたが、帰るころにはお布団でかくれんぼごっこをしてくれるほどになりました。

東北地方の招待企画や個別企画のご依頼は少ないのが現状ですが、この活動を通して、日本全国で小児がんと向き合っているお子さんやご家族がたくさんいるということ、仲間がたくさんいるということを、もっともっと知ってもらいたいと思っています。

小児がんのこどもと家族の旅行の付き添い

スマイルスマイルプロジェクトはこれからもAくんファミリーを応援しています!

スタッフ 高橋萌

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