2024年10月 キッザニア東京ご招待企画を開催しました
子どもたちに大人気のキッザニア東京へ、今回は大塚インベストメント株式会社様、キッザニア東京様に協賛していただき、ご家族7組27名をご招待しました。
キッザニアは楽しみながら様々なお仕事の体験が出来る子どもが主役の街です。
初めてキッザニアに行きます!というご家族がほとんどで、事前に動画やホームページでキッザニアについて勉強してきてくれたお子さんもいました。
当日は企業の社員ボランティアさん、SSPサポーターさん、ラブグラフカメラマンのべっちさん、おりひらさんにもサポートしていただき、ご家族・スタッフ総勢45名での開催となりました。
さっそく入場前にみんなで作戦会議をして、お目当てのお仕事に向かいます。
人気なのはお菓子屋さんやピザ屋さんですが、期間限定のファスナー工房に行ったお子さんも。
出来上がったオリジナルポーチを自慢げに見せてくれました。
最後は稼いだキッゾ(キッザニアの通貨)を銀行に預けたり、デパートでお買い物をしたり・・・どのお子さんも閉館時間まで遊び尽くしました!
そして今回は、普段ジャパンハートでインターンとして活動している星心愛さんも参加してくれました。
ご自身の経験も踏まえながら、当日感じたことを教えてくれました。
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皆様、はじめまして。ジャパンハートでインターンをさせていただいている星心愛と申します。今回のレポートに先立ち、少しだけ自己紹介をさせていただきます。
私は小学校1年生の頃から原因不明の病気で約3年間、入退院や手術を繰り返す生活を送っていました。常に38度以上の熱があり、全身の関節のリンパが腫れ、視力や聴力も低下しました。学校に行きたくても行けず、動きたくても動けない。その当時の私は、「自分はなんてかわいそうなんだろう」と思っていました。
そんな中、ある日入院中にたまたま見たテレビで、発展途上国に住む子どもたちの姿を目にしました。彼らは、私たちのように恵まれた環境ではない中でも、楽しそうに、幸せそうに暮らしていました。しかし、その中には親を失った子どもや、勉強する機会がない子ども、医療を受けられない子どもも多くいました。
その時、2つのことを感じました。
1つ目は、自分がいかに恵まれているかということ。私は、何不自由なく食べられ、医療を受けられ、支えてくれる家族がいる。それまで当たり前だと思っていたことが、実は当たり前ではないと気づきました。そして、「なぜ私は生きることを恐れてきたのだろう」と思い、初めて「生きる」ということに向き合うことができました。
2つ目は、この限られた人生で何をしたいのかを考えた時、「もし病気が治ったら、人の役に立てる人間になろう」と決意したことです。
そして今回、7組のご家族をお迎えし、ジャパンハートの一員としてキッザニア東京のご招待企画に参加させていただきました。
キッザニアでいろいろな仕事を体験して楽しそうにしている子どもたちは、とても輝いて見えました。
ある親御さんが、「娘と一緒に『この治療が終わったらキッザニアに行こう』とずっと話していたので、その日を迎えられて本当に嬉しいです」と涙ながらに話してくださったことが特に印象に残っています。
私自身、闘病中は本当に辛く苦しかったですが、それを見守る両親や家族も、私に気づかれないように明るく接してくれていたのだと改めて気づき、その日は両親に感謝を伝えることができました。
闘病中の子どもたちは、日々「ずる賢いバイキン」と戦っています。その中で、明るい未来に希望を持つのが難しくなることもあるかもしれません。それでも、未来を想像できる機会があれば、何かが変わる可能性があるのではないかと感じます。
世界は優しさに溢れているのだと改めて感じ、私にとってとても貴重な経験となりました。
ジャパンハート東京事務局インターン 星心愛
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イベントに参加してくださったご家族の皆様、開催に向けてご協力いただいた大塚インベストメント株式会社様、キッザニア東京のスタッフの皆様、ボランティアの皆様、本当にありがとうございました。
スタッフ 高橋萌