2023年6月 ご家族にディズニーの魔法の時間を
今回は、Aちゃんご家族の東京ディズニーリゾートへの旅行をお手伝いさせていただきました。
赤ちゃんの時から治療を頑張っているAちゃん。お母さんも付き添い入院のために病院とご自宅の行き来を頑張っています。お姉ちゃんには、いつかAちゃんの病気を治してあげたいと「薬剤師さんになる!」という夢があるそうです。そんな優しいお姉ちゃんは、お母さんがAちゃんに付き添うときは、おばあちゃんとおじいちゃんと過ごし、学校でのお勉強を頑張っています。
そんな頑張っているAちゃんご家族の家族でゆっくり過ごせる時間をつくりたい。
お母さんと病院の医療スタッフさんからディズニーランドに連れて行ってくれないかとご依頼を受けました。
ご依頼を受けたとき、病院から離れてディズニーランドに旅行することがAちゃんにとってよいことなのかお母さんは迷われていました。
小児がんのお子さまにとって、お出掛けは「感染」や「体力の消耗」など様々なリスクを伴います。ご家族にとって楽しいことばかり考えられないことは、お子さまのことを心から大切に思っているからこそだと思います。
そんなとき、私たちスマイルスマイルプロジェクトの医療スタッフは、病院の医師・看護師の代わりとなってご家族の不安を少しでも和らげ、旅行を実現できるようサポートさせていただいています。
旅行までの約1か月、お母さんと主治医の先生、看護師さんと何度も相談をしてご家族が心から旅行を楽しめるよう準備をしてきました。
ディズニーリゾートの旅1日目。
初めましてのときに、にっこり笑ってくれたAちゃんの様子によく元気できてくれたねと嬉しくなりました。
もしかしたら、急に症状が出てしまうかもしれない。疲れて体調を崩してしまうかもしれない。そんなご家族の不安を取り除くことができるよう旅行中は必ず体調チェックをさせていただいています。主治医の先生が旅行に合わせて治療を進めてくださり、万全な状態できてくれたAちゃん。私たちに心配しなくて大丈夫だよと言ってくれているかのようにニコニコしながら自分で歩く様子をみせてくれました。
Aちゃんの調子もよさそうだったので1日目は夕方からディズニーシーに入りました。
とってもラッキーなことにアリエルやチップとデールに会えてサインをもらえました。
優しいデールは、チップのところまでお姉ちゃんを連れて行って、「チップもサイン書いてよ」と誘ってくれました。素敵なサプライズにお姉ちゃんもにっこりでした。
最後には、ご家族の念願だったビリーブ!~シー・オブ・ドリームス~をみんなで鑑賞しました。「モアナが好きなんです!ショー観れてよかった~。」と隣で写真を撮っているお母さん。安心して楽しんでいただけたかなと私も嬉しくなりました。
2日目はお姉ちゃんが行きたかったディズニーランドへ。
朝はゆっくりスタートのAちゃんのお世話を私たちにお任せいただき、お姉ちゃんが乗りたいスプラッシュマウンテンに乗りに行こう!とお姉ちゃんとお母さんチームは早めに出発。スマスマサポーターさんやラブグラファーのくろまめさんも合流し、お姉ちゃんとお母さんのかけがえのない時間のお手伝いをさせていただきました。
雨がぱらつく中、パレードを待ってくれたボランティアさん。ミニーちゃんコーデが可愛いお姉ちゃんは、パレードのキャラクターたちからたくさん手を振ってもらってとてもご機嫌な様子でした。「パレードが一番楽しかった!!」といってくれたお姉ちゃんにボランティアさんも「よかった~。」と笑顔です。いつも自分よりも妹のことを思って頑張っているお姉ちゃんへのご褒美の時間になったでしょうか。
Aちゃんも合流し、イッツアスモールワールドや美女と野獣に乗りました。Aちゃんは、乗り物に乗れたことに手をたたいて喜んでくれました。
この日は暑かったり、雨が降ったり、小さなAちゃんにとっては快適とは言えない気候でしたが、ディズニーキャストさんのご協力もいただきながら休憩を挟みつAちゃんには最後まで元気に過ごしてもらうことができました。
家族とお別れをした後、お母さんから送られてきた天使たちの寝顔に私たちスタッフも無事に今日という日を迎えられたことを心から嬉しく思いました。
3日目は、シェフミッキーでミッキーと記念撮影をしたご家族。昨日は、ミッキーに会ったときにびっくりしちゃったAちゃんも最後はにっこり笑ってくれました。
「すごく安心だったからまた旅行お願いしたいです。」と話してくださったお母さん。病院から離れてしまう不安が私たちが付き添うことで和らぎ、ご家族が心から楽しめるのなら何より嬉しいことはありません。私たちにできることがあればまたいつでもご相談くださいね。
これからもスマイルスマイルプロジェクトは、Aちゃんご家族を応援しています!
スタッフ 川原 沙菜