2026年2月 大好きな戦隊ヒーローたちに会いに行きたい!

2026.02.23 活動レポート
小児がん 小児がん支援 家族旅行 子ども スマイルスマイルプロジェクト ジャパンハート 東映 超英雄祭 横浜 ゴジュウジャー

昨年12月、「2月に横浜で開催されるヒーローショーに家族で行きたい。」とお母さんからお問い合わせをいただきました。

Aちゃんとお姉ちゃんが大好きな戦隊ヒーローが集結する「超英雄祭2026」。家族で行こうとチケットを取ったものの、横浜までの新幹線での移動や、かかりつけの医療機関から離れて数日過ごすことへの不安がご両親の中にはありました。そんなとき、病院のCLSさんがスマイルスマイルプロジェクトの利用を勧めてくださったそうです。
(※チャイルドライフスペシャリスト:医療環境において子どもやその家族に心理社会的支援を提供する専門職)

旅行中も安心して過ごせるよう、Aちゃんを日頃から支えている診療医、訪問看護師、ケアマネジャーが揃うカンファレンスに参加させていただきました。移動の方法、持参する医療機器、万が一のときの受診先などを一つひとつ確認しながら準備を進めました。移動中も楽に過ごせるようリクライニング車椅子を手配し、新幹線にはスタッフが往復同行。酸素ボンベや吸引器などの医療機器も準備しました。「いつも頑張っているAちゃんとご家族に、心から楽しんできてほしい。」先生や看護師さんたちのそんな思いも一緒に、横浜への準備を進めていきました。

ご自宅に面談に伺うと、Aちゃんは初対面のスタッフにもチョコレートを分けてくれ、「トランプしよう。」と誘ってくれました。優しく気遣ってくれる姿に、私たちのほうが温かい気持ちにさせてもらいました。旅行について尋ねると、「大好きなお姉ちゃんと一緒に戦隊ヒーローが観たい!」と教えてくれました。

3時間に及ぶイベントを安全に、そしてお姉ちゃんの隣で一緒に観ることはできないだろうかと、運営会社に問い合わせをしました。すると担当者さんからすぐにお電話をいただき、Aちゃんの体調や車椅子での移動について丁寧に耳を傾けてくださいました。「どんな状況にあるお子さんにも楽しんでもらいたい」その思いのもと、できる限りの環境調整にご協力くださいました。
旅行直前、お母さんは「不安がなくなって、今は楽しみしかないです。」と話してくださり、旅行について不安を抱えながらも一生懸命に準備をしていたお母さんからその言葉を聞けてうれしく思いました。

旅行当日、ご家族を最寄り駅でお迎えすると、Aちゃんは少し緊張した表情で「こんにちは。」と手を振ってくれました。
お母さんからライヴ会場の大きな音の中でもAちゃんの訴えをしっかり理解してあげたいと事前に相談を受けて、Aちゃんの好きなキャラクターで指差しのコミュニケーションボードをつくりプレゼントしました。

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「新幹線がこわい」と教えてくれていたAちゃん。新幹線の騒音のなかでもコミュニケーションボードでお母さんと会話しながら、戦隊ヒーローに会うために頑張って移動を乗り越え、横浜に到着しました。

横浜駅に着くと、「え!もうあと2時間で超英雄祭なの!?」とお姉ちゃん。移動中は荷物を持ち、周囲を気にかけてくれていましたが、このときは憧れのイベントを前にした一人の女の子の笑顔でした。

ホテルでひと休憩してからいざ横浜アリーナへ出発。
会場へ向かう一本道を、「まだ?まだ?」と胸を弾ませながら歩く家族。会場は戦隊ヒーローファンの熱気でいっぱいでした。Aちゃんはお姉ちゃんの隣に座り、お母さんとペンライトを握ります。お父さんもAちゃんの表情が見える席へ。

歴代ヒーローが登場するたびに会場は大歓声。お姉ちゃんは全力でペンライトを振り、お母さんもAちゃんと手作りのうちわで応援していました。途中、体の向きや体温の調整をお手伝いする場面はありましたが、Aちゃんは3時間のイベントを最後まで楽しみきりました。

終演後、「こんなに楽しそうな子どもたちの顔は久しぶりに見ました。本当に来れてよかったです。」とお父さんが話してくださいました。さまざまな不安を抱えながらご家族が決断した旅行。その言葉を聞くことができて、私も心からよかったと思いました。

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帰り道はライブの感想で大盛り上がり。「あのときやばかったよね!」「今日は眠れないかも!」と興奮気味のお姉ちゃんとお母さん。そんな二人をみて、Aちゃんも嬉しそうに「楽しかった。」と笑顔を見せてくれました。

最終日は、東京駅でお買い物。プリキュアや仮面ライダーのお店に立ち寄り、お小遣いの中からグッズを選びました。おじいちゃんおばあちゃんやお友達へのお土産も、家族で相談しながら決めました。帰りの新幹線では、しゃけといくらの駅弁をしっかり食べるAちゃんの姿に、お母さんも驚いていました。

そして最寄り駅に到着し、いつもの車に乗ったとき。楽しい時間が終わったことを感じたのか、Aちゃんの目からぽろぽろと涙がこぼれました。ママと、お姉ちゃんと、パパと、大好きな家族で過ごした2日間。その時間がAちゃんにとってどれほど大切だったか、家族みんなで実感する時間となりました。

主治医の先生と訪問看護師さんへ2日間の様子をお伝えし、バトンタッチ。この旅行の思い出がきっとこれからのAちゃんとご家族の日々を支える力になってくれたらいいなと思います。
スマイルスマイルプロジェクトは、これからもずっとAちゃんファミリーを応援しています。

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スタッフ 川原沙菜

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