2025年8月 世界一のタワーからみんなで絶景を眺めてきました

2025.10.03 活動レポート

今回は、沖縄の海で泳ぎたいとすますまにご依頼をいただいていた女の子とご家族。
治療の関係もありご家族と相談した結果、時期と場所を変更して東京観光にご一緒させていただくことになりました。

当日は、ジャパンハートを応援してくださっているオルビス株式会社様より、お二人がボランティア参加くださり、家族の時間がより思い出深いものになりました。
参加した加藤さんが、そんな楽しい旅の様子をレポートしてくれました!

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まだ真夏の強い日差しが残る 8月末。私はスマイルスマイルプロジェクトにボランティアとして参加し、Aちゃんファミリーとの東京スカイツリーの旅にご一緒させていただきました。
はじめに、少しだけ私の自己紹介をさせてください。
私は普段、化粧品ブランドのオルビス株式会社で、「ORBIS ペンギンリング プロジェクト」を担当しています。
このプロジェクトは、子どもたちの明るい未来を願い、お客様からの寄付ポイントとオルビスからの支援金を合わせパートナー団体に寄付をするという取り組みで、ジャパンハートもそのパートナー団体のひとつです。
これまで私は、仕事を通じてスマイルスマイルプロジェクトをご紹介する立場でしたが、そのたびに、この活動の意義と尊さを深く感じてきました。
そして今回ご縁をいただき、実際にボランティアとしてご家族と時間をともにすることができました。

かけがえのない一日に立ち会わせていただいたこと、心からありがたく思っています。
この機会を提供してくださったスマイルスマイルプロジェクトの皆さま、当日さまざまなことをご教示くださった看護師の伊藤さん、そして同行をご快諾してくださったAちゃんファミリー、本当にありがとうございました。

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実は、スカイツリーは今回で3回目だというAちゃんファミリー。今まではお天気に恵まれずスカイツリーにのぼることはできなかったということで、今回はぜひのぼってみたい!とリクエストしてくれました。
当日は、Aちゃんの願いが届いたのか見事に快晴!すてきな景色が見れそう、とほっと一安心です。

今回が、私にとって初めての活動同行。緊張で少し硬くなっていた私の気持ちを和らげてくれたのは、笑顔で挨拶してくれたAちゃんでした。
「このお姉ちゃん、見たことある!」——そう言ってニコニコ話しかけてくれた A ちゃんの、なんともチャーミングなひと言に、私の緊張はあっという間にほどけてしまいました。
6歳のAちゃんと、3歳年上のお兄ちゃん。ふたりとも、おそろいのトイストーリーのお洋服がとてもよく似合っていました。
午前11時半、まずは念願のお寿司からスタート!
「なんのお寿司が好き?」と聞くと、「ハラスが好き!」と即答してくれたAちゃん。その“通”なチョイスに、思わず笑みがこぼれる私たち。
大人気の回転寿司にオープンから入ることができ、家族みんなでお腹いっぱい食べることができました。 「家族で42皿食べた!」「ハラスが一番おいしかった~」と満足気なAちゃんに、私たちの心まで満たされるひとときでした。

お次は念願の展望デッキ。少し霧が出ていたものの、お天気にも恵まれ遠くのビル群まで見渡すことができました。
展望デッキのフロアには、大好きなトイストーリーのラッピングが施されていて、ご兄弟は大喜び。記念写真もたくさん撮れてよかったね!
足にも麻痺が出てきたというAちゃんは、普段はベビーカーで移動されることも多いそう。でもこの日は、自分の足で行きたい場所に向かって、一生懸命に歩いたり小走りしたりする姿がとても印象的でした。

スカイツリーの展望台といえば、「ガラス床」。
足元の床がガラス張りになっていて、340m下まで透けているスリル満点のスポットです。 「落ちちゃわない?ハンモック持って行く!」と、ちょっぴり不安そうに話していたという
Aちゃん。でもいざその場に立つと、ちょっぴりドキドキしながらも、見事ガラス床に乗ることができました。

お兄ちゃんとは 「どっちがビビるか勝負だー!」と競い合う、なんともほほえましい一コマも。
ふとした瞬間にほっぺをつつき合ったり、ときにはけんかをしたりと、終始仲良しな様子のご兄弟です。
展望デッキにのぼった後は、ソラマチにてショッピング。 大好きなちいかわやポケモン、クレヨンしんちゃんのグッズを見て楽しいお買い物のひとときを過ごしました。
お買い物中、「しんちゃんの歌、どっちがうまいかパパに決めてもらおうよ!」とお兄ちゃんを誘って、元気よく上手に歌を口ずさむAちゃん。空気を明るくして、みんなを笑顔にする天才です!
たくさん歩いたあとは、外のベンチでひと休み。ご家族の時間を邪魔しないよう少し離れたベンチに座ると、「おーい!」と手を振ってくれる可愛いご兄弟に疲れも吹き飛びます。
ジュースを飲み終わったあとは、てくてく歩いて私たちが座るベンチへ来て、隣にちょこんと座ってくれたAちゃん。
その何気ないしぐさがとても愛おしくて、胸がじんわりあたたかくなる瞬間でした。
最後に、「ソフトクリームが食べたい!」とAちゃんからのリクエスト。家族でシェアしながら美味しそうに食べていました。
「高級な牛乳の味がする!」というAちゃんのひと言には、思わずみんなで大笑い。楽しい一日の、幸せなラストシーンとなりました。

そのあと A ちゃんご家族は、大好きなポケモンのホテルへ向かうことに。
お別れのときには、Aちゃんがぎゅっと抱きしめてくれて、改札を通り過ぎたあとも、姿が見えなくなるまでずっと手を振ってくれました。
治療が続き、想像が及ばないほど大変な思いをしている中で、こんなにもたくさんの笑顔を見せてくれた A ちゃん。今日の思い出が少しでも治療を乗り越えていく希望となることを
願ってやみません。

オルビスは、年齢や環境にとらわれず、その人らしさに寄り添い続けるブランドでありたいと考えています。だからこそ、子どもたち一人ひとりの「願い」や「想い」を真ん中に据え、
医療的な支援だけでなく“心のケア”を何より大切にするジャパンハートの姿勢に深く共感し、応援をさせていただいています。
今回、実際にスマイルスマイルプロジェクトに同行させていただく中で、「こころを救う医療」というジャパンハートの理念が、まさに現場で体現されていることを肌で感じました。
看護師の伊藤さんは、私たちと別れた後も、ご家族に寄り添いながら翌日まで丁寧なケアを続けられていました。
医療者がそばにいる安心感があるからこそ、ご本人もご家族も、心から旅行を楽しむことができる——その大切さを実感する機会となりました。 オルビスはこれからも、スマイルスマイルプロジェクト、そして A ちゃんご家族を応援しています!

かけがえのない貴重な一日を一緒に過ごさせていただき、本当にありがとうございました

オルビス加藤

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