2024年8月 夢の国を大冒険!ワクワクいっぱいのディズニー旅行

2024.08.23 活動レポート
小児がんの子どもの旅行の付き添い

8月、Aくんファミリーと東京ディズニーリゾートへお出かけしてきました。

Aくんは小さな体で大きな治療を乗り越えてきました。そのご褒美と、これからも続く治療の間に楽しい経験をさせてあげたい、家族の思い出を作りたい、とご両親から依頼を受けました。

「しばらく無菌室に入院していて、人との関わりが減ってしまってせいか人見知りになってしまって。スタッフさんやボランティアさんと仲良くなれれば良いのですが・・・。」
と不安の声を漏らしていたご両親。

小児がんの子どもの旅行の付き添い

当日はボランティアのSSPサポーターさんに来ていただき、暑い中でしたが、ご家族の負担が軽減するよう積極的にサポートしていただきました。
Aくんやご家族の気持ちを盛り上げようと明るい雰囲気で沢山話しかけていただき、Aくんも段々と笑顔になっていきました。
そんな当日の様子を、今回は学生SSPサポーターの坂本真理さんにレポートしてもらいました。

スタッフ 高橋萌

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Aくんとそのご家族がディズニーシーとディズニーランドを2日かけて楽しむ旅の1日目、太陽が燦々と照りつける猛暑日のディズニーシーで、私は初めてのサポーター活動としてご一緒させていただきました。

私は現在医学部に在籍し、小児科の医師を目指しています。先輩から伺ったこの活動をとても魅力的に感じ、すぐにサポーター登録をしたものの、実習の都合などでなかなか参加できずインスタで素敵な写真を眺める日々でしたが、願い叶ってこの夏休みにようやく参加させていただきました。

小児がんの子どもの旅行の付き添い

ディズニーシーのバス停で初めてお会いしたAくんは少し緊張気味で、あまり目を合わせてくれず口数も少なかったのですが、入園してすぐマリタイムバンドを見かけて興味津々。
そのあと向かったアメリカンウォーターフロントで見つけたクラシックカーにはベビーカーから降りて自分の足で駆けて向かって行きました。並んでいる3台のクラッシックカーにニコニコ笑顔でどんどん乗り移っていって、ご家族の方がまだ歩くの!?とびっくりされているご様子でした。

だんだんと緊張もほぐれてきたのか、マンホールに書かれているアルファベットを「エス!!」「エム!!」と教えてくれたり、ABCの歌を歌ってくれたりと英語が得意なAくんの声をようやく聞くことができました。

小児がんの子どもの旅行の付き添い

新エリアにも入ることができ、エントランスやラプンツェルの塔にはお母さんお父さんが大興奮。「すごいよAくん!みてみて!」と声をかけてあげていましたが、本人はやはり地面が気になるようで新エリアの中でもマンホールに書いてあるアルファベットを発見しては、私たちに教えてくれました。
そんなAくんもベルとラプンツェルのグリーティングの時はベビーカーから身を乗り出して思いっきり手を振っていました。おばあちゃんは「素敵な女性には喜ぶのね」なんて笑っていらっしゃいました。
ピーターパンのエリアのフック船長の海賊船は、自ら階段も上り下りして、夢中であちこち触ったり登ったりして駆け回り、お父さんとカメラマンののっちさんがついていくのが大変なぐらいでした。

小児がんの子どもの旅行の付き添い

移動中にご家族の姿が見えなくなると「おかあさんは?」「おばあちゃんは?」と心配してくれる家族想いな一面もみることができ、ご家族みんなでディズニーに来られたことがAくんにとっても嬉しいのだなと伝わってきました。大好きな家族みんなでのディズニーシーを満喫され、その一場面を切り取ったスナップや記念写真もたくさん撮りました。

日中の暑さとは一転して、日が暮れ始めた頃から急に雷が轟き大雨にも見舞われてしまいました。夜ご飯もパーク内で食べ、あわよくば夜の海上ショーも見られたらと話していましたが、Aくんとご家族は次の日のディズニーランドを楽しみに、名残惜しくも今日はここで終わりにすることにしました。

雨の中、持ってきていたレインコートを着る暇もなく、急ぎ足で帰っている時にお母さんが「今日は本当にありがとうございました。後半はベビーカーもずっと押してもらって、家族みんなとても楽しめました。」と声をかけてくださりました。初めてのサポーターの活動で、私がベビーカー押しても怖がらないかな、ここは家族の時間の邪魔かしらなどと、お手伝いするさじ加減に一人悩んでいた私ですが、そのお言葉に安堵し、とても嬉しく思いました。そしてこのような素敵な機会をいただいたAくんとそのご家族に感謝の気持ちでいっぱいです。

小児がんの子どもの旅行の付き添い

病院の実習では、病気や怪我で治療をしている、いつもより元気がない様子のお子さんを見る機会が多いです。しかし、今回このような活動に参加させていただいて、私が将来、小児科の医師として子どもたちに元気になってもらう手助けができたら、その子どもたちはきっとこうやって楽しい経験をたくさんできるのだなと実感することができました。将来の想いがより強いものになりました。

今回はこのような貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
ぜひ機会があればまたボランティアに参加させていただきたいと思います。

SSPサポーター 坂本真理

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