2024年6月 子どもたちの1年間の成長を感じた2度目のディズニーランド

6月にAくんファミリーより、2回目のご依頼をいただきました。
前回は、退院から間もない時期に東京ディズニーランドへお出かけしました。それから1年が経過し、お兄ちゃんになったAくんは今でも通院しながら内服による治療を継続しています。

今回も、東京ディズニーランドへの旅行をお手伝いすることになり、Aくんとご家族のご褒美のお出かけになるようにと今回5名のボランティアさんがAくんファミリーのご旅行のお手伝いをしてくれました。

旅行の準備を手伝いしてくれたボランティアさんは、きょうだいが旅行をもっと楽しめるようにと旅のしおりやご家族をお迎えするウェルカムボードを制作してくれました。

1年前より、おしゃべりもお絵描きも上手になったAくんと妹ちゃんへ、もっと旅行を楽しみにしてもらえるようにときょうだいそれぞれにしおりを作ってくれました。Aくんは、旅行当日まで毎日のようにしおりを見て、旅行を楽しみにしてくれていたそうです。

旅行当日、お家で手洗いうがいを頑張って元気に来てくれたAくんをウェルカムボードでお出迎え！
ご家族が楽しみにしていたトイストーリーホテルでの宿泊が更に楽しみになるようにと思いを込めてボランティアさんが作ってくれました。Aくんは、「ウッディーだ！バズだ！すごいすごい！」と大はしゃぎ。翌日のディズニーランドへのお出かけの荷物にも大好きなミッキーとウッディーと一緒に入れてくれました。

トイストーリーホテルでは、ホテル内をたくさん探検してクイズラリーを楽しみました。全問正解してバズと同じスペースレンジャーのステッカーを胸に張ったAくんはとっても誇らしげでした。

待ちに待ったディズニーランドへのお出かけ当日。
この日は、2人のボランティアさんとラブグラフカメラマンのうみてん。さんがお手伝いに来てくれました。うみてん。さんは、この日までにスマイルスマイルプロジェクトの活動レポートをたくさん読んで、家族写真のアイデアを考えてきてくれたそうです。

子どもたちの荷物をいっぱい抱えたご家族と合流し、早速ボランティアさんがご家族の荷物やベビーカーを持ってくれました。「こんなに手ぶらで歩くのは久しぶり！」と感動しているご様子のお母さん。きょうだいのおむつや着替え、タオル、飲み物と1日のお出かけに必要なものをたくさん準備してきたお母さんとお父さんにも今日は少し肩の荷を下ろして楽しんでいただきたいと思いました。

Aくんファミリーのやりたい！を叶えるディズニーランド。
早速Aくんが乗りたかったバズライトイヤーを家族みんなで楽しみ、お母さんがきょうだいに作ってあげたかった切り絵を作ることができました。

それからミニーちゃんに1年ぶりのご挨拶へ。1年前は抗がん剤の副作用で脱毛がみられたAくんですが、治療を頑張って髪の毛も背も伸びて、自分の言葉でミニーちゃんにご挨拶をするお兄ちゃんになりました。ミニーちゃんもAくんと妹ちゃんの成長をとっても喜んでくれました。

きょうだいの人見知りを心配していたご両親ですが、優しいボランティアさんたちにすっかり心を開いたAくんは「お姉ちゃんたちと乗りたい！」とベイマックスやコーヒーカップをボランティアさんと一緒に楽しみました。ご両親以外に抱っこされると泣いてしまうと聞いていた妹ちゃんもボランティアさんに抱っこを求めるまで仲良くなりました。

子どもたちとボランティアさんが仲良くなったところで、ご両親だけでスペースマウンテンに乗ってきてもらうことにしました。ディズニーランドへは2人でよくデートに来ていたというご両親。思い出のスペースマウンテンがリニューアルすると聞き、もし子どもたちが大丈夫であれば…と夫婦でスペースマウンテンに乗ることも希望されていました。

「パパママ行って来てもいいよ！」と言ってくれたきょうだいは、ボランティアさんと仲良くお土産を見て過ごし、スペースマウンテンから帰ってきたご両親は2人の成長にとても感激していました。リニューアルオープンしたスペースマウンテンには家族4人でチャレンジしてもらえたら嬉しいです。

この後もAくんファミリーは、アトラクションや花火を楽しみ1日ディズニーランドを満喫してホテルに戻りました。ボランティアさんたちとのお別れのとき、きょうだいは見えなくなるまでボランティアさんたちに手を振っていました。

この旅行の後、お母さんからは「この1年で息子と娘の『嬉しい』『楽しい』が表情や言葉でより分かるようになり、去年よりも『子どもたちが全力で楽しんでくれた』というのがよく分かり、親の私もとても嬉しかったです。当日の子どもたちの喜ぶ顔を見て、楽しかった、寂しい、また行きたいという感想を聞き、親としても今回の旅行は大成功だったと思えます。」とご感想をいただきました。

Aくんは、お家にウェルカムボードを貼って「また行きたいなぁ。」と言いながら嬉しそうに眺めてくれているそうです。これからも続くAくんの治療、この旅行の思い出がAくんとご家族が治療を頑張る力になってくれたら嬉しいです。
そしてまたお兄ちゃんになって会おうね！

これからもスマイルスマイルプロジェクトは、Aくんファミリーを応援しています！

スタッフ　川原沙菜