2024年3月　鴨川シーワールドとキッザニア東京で初めて！をたくさん体験してきました

この3月、少し暖かくなって春を感じ始めた東京にこのはちゃんとお母さんをお迎えして鴨川シーワールドとキッザニア東京への2泊3日のお出かけに行ってきました。

昨年には、ディズニーリゾートに一緒にお出かけをしたこのはちゃんですが、そのときにボランティアとスタッフと過ごした時間を大切な思い出として今でもお母さんにお話ししてくれるそうです。この春に新しい環境に進んでいくこのはちゃんに、もう一度スマイルスマイルプロジェクトで楽しい思い出を作ってあげたいとご依頼を受けました。

初めましての人には緊張してしまうというこのはちゃん。お母さんと「お出かけ前にスタッフと仲良くなる大作戦！」を考え、スタッフに会いに親子でスマイルスマイルプロジェクトの活動報告会に来てくださいました。最初は恥ずかしくてお顔をなかなか見せてくれなかったこのはちゃんですが、報告会の中で少しずつお話をして、打ち解けることができました。

また、お母さんからも「子どもにはこれからたくさんの出会いを経験して欲しい。自分のことを大切に思って、自分のために何かしてくれる人がこんなにもいるということをスマイルスマイルプロジェクトを通じて伝えたいです。」とこの活動にかける思いを聞くことができました。
この旅行がこのはちゃんとお母さんがこれからの生活を頑張っていく活力になるようにサポートしたいと思いました。

今回、鴨川シーワールドとキッザニア東京と２つの目的地にそれぞれ異なるボランティアさんに協力をお願いしました。ボランティアさんとの打ち合わせでは、このはちゃんとお母さんに楽しんでもらうために私たちができることについて話し合いました。

旅行の1週間前には、ボランティアさんが作ってくれたしおりをこのはちゃんにプレゼント。しおりには「持ち物を書こう」「キッザニアでやりたいお仕事を書こう」とお絵描きや工作が得意なこのはちゃんにぴったりなお楽しみが用意されていました。さっそく机に向かってしおりに真剣に何かを書き込む姿がお母さんからお写真で届き、旅行の日を私も一緒に心待ちにしました。

1日目。元気に東京駅までやってきてくれたお二人と一緒にバスに乗り、鴨川シーワールドに向かいます。このはちゃんは、たくさん予定を書き込んだしおりを見せながら、この3日間どんなことがしたいかワクワクした様子でお話をしてくれました。

この日は、夕方ホテルに到着し、鴨川シーワールドの夜の水族館探検に向かいました。夜の水族館のひんやりした空気と初めて見る動物たちに「暗い。シャチこわい。」と緊張の様子のこのはちゃんでしたが、動物が大好きなお母さんの楽しそうな様子を見て「シャチ可愛かったな～。イルカも可愛かった。」と振り返り、翌日のお昼に元気な動物たちに会えることを楽しみにお休みをしました。

2日目は、SSPサポーターさんを加えて鴨川シーワールドに入園しました。「スタンプラリーをクリアすること」「シャチのショーを観ること」「シャチとレストランで記念写真を撮ること」「ベルーガにタッチ」などやりたいことはたくさんです。スタンプラリーが大好きなこのはちゃんと鴨川シーワールドの中に隠れているスタンプを探しながら園内を周ります。

昨日、少しイルカやシャチと仲良くなったこのはちゃんは、勇気を出してベルーガに会いに行きました。それから、シャチのショー観覧にもチャレンジし、大迫力のシャチのジャンプに驚いたり、水しぶきがかかって大笑いしたり、昨日はこわいと言っていた動物たちの近くで、生き物の生きる姿に心を動かしているこのはちゃんの姿が見られました。

お土産屋さんでは、ベルーガやシャチのグッズをたくさん選んだこのはちゃん。シーワールドで出会った海の生き物を好きになってもらえてよかったです。

この日はキッザニア東京の近くで宿泊をしました。スタッフも同じ宿に宿泊し、このはちゃんのお誘いで夕食とお風呂もご一緒し、楽しい時間を過ごしました。

3日目は、キッザニア東京でのお仕事体験！
ものづくりが大好きなこのはちゃんは、「お菓子工場」や「パティシエ」にチャレンジしたいとのことで、この日はSSPサポーターさんとラブグラフのすーじーさんがお手伝いに来てくれました。

サポーターさんとすーじーさんと直ぐに仲良くなって、お友達のようにお話をしながら歩くこのはちゃんの姿に3日間の成長を感じながら、このはちゃんのお仕事体験をお母さんと一緒に見守りました。

パティシエの体験では、「ママが好きなお菓子だからプレゼントしたくて、このお仕事にしたの。」とこっそり話してくれたこのはちゃん。パティシエの衣装に身を包み、真剣な表情でお菓子作りをしていました。

たくさんお仕事体験をした後、東京駅でこのはちゃんとお母さんをお見送りしました。
お家に帰った後、このはちゃんはキッザニアで作ったスケッチブックに、楽しかった3日間の思い出をボランティアさんやスタッフの似顔絵とともに残してくれていました。このおでかけでこのはちゃんとお母さんのことを応援している仲間がたくさんいることを感じてもらえていたら嬉しいなと思いました。

お二人が初めてスマイルスマイルプロジェクトに依頼をしてくれた日から約半年、このはちゃんが病気と向き合っている時間のほんの一部ですが、今回2回目のご依頼をいただき、お母さんと一緒にこのはちゃんの回復と成長を感じる時間を過ごさせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからもスマイルスマイルプロジェクトは、このはちゃんファミリーを応援しています。
また会いましょうね！

スタッフ　川原沙菜