2023年7月～株式会社一休協賛宿泊企画～下呂温泉 懐石宿 水鳳園へ行ってきました

今回の株式会社一休 協賛 宿泊企画は、北陸・東海地域にお住まいのご家族をお迎えしてご褒美旅行を実施いたしました。

小児がん拠点病院のある地域7ブロック毎に地域限定で開催しているこちらの招待イベント。COVID-19が全国的に流行した頃にコロナ禍でもお子さんとご家族が安心して旅行を楽しむことができるようにと考えた1組のご家族限定のおこもりステイです。

小児がんの治療中は、副作用により免疫力が著しく低下することがあります。そんなお子さんにとって感染症は命取り。それでも治療を頑張ってきたお子さんがこれからも頑張っていける活力となるように私たちは小児がんのお子さんとご家族の旅行支援を続けています。

今回、宿泊プレゼントすることになった冨山ファミリー。

大悟くんは、長期にわたる小児がんの治療を克服した経験者。一見とても元気で好奇心旺盛な男の子に見えますが、病気を克服した今も合併症へのお薬は毎日欠かさず飲んでいます。一緒にポケモンカードの話題で盛り上がり「勝負したかったー！」と言ってくれた大悟くんですが、小学生の大事な時期に“やりたいこと”についてたくさんの我慢をしてきたのではないかなと思いました。

また、お母さんは兄と一緒にこれまでたくさん我慢してきた弟の颯大くんにも「この旅行は颯大が主役でもあるよと思ってほしい。」とお二人の息子さんへの思いをお話してくださいました。

冨山ファミリーにとってこのご旅行がこれからも頑張る力となるために楽しい時間にするにはどうしたらよいかスマイルスマイルプロジェクトのスタッフでも話し合いを行いました。今回の旅行は“兄弟2人が主役“です。大悟くんにも弟の颯大くんにもいっぱい楽しんでもらいたい！という思いを込めて、兄弟それぞれのウェルカムボードでお迎えをすることにしました。

旅行の当日。ご家族は、お屋の中にある露天風呂やレストランの個室での食事を楽しまれました。大悟くんと颯大くんにとって自分たちだけの特別なお風呂や食事は特別な体験となった様子でした。

2日目は、ご家族の思い出づくりのお手伝いのためにラブグラファーのひとちゃんが合流してくれました。1日過ごしたお部屋で撮影会を開始です。

お母さんから「入院する前に兄弟で撮った写真と同じポーズの写真を撮って欲しい。」とリクエストがありました。最初は、恥ずかしがっていた兄弟ですがひとちゃんと楽しく会話をしながらリラックスした表情になっていきました。

お母さんと一緒に兄弟の写真を見て、恥ずかしそうな表情も2人が成長した感じがして素敵ですねとお話しをしました。兄弟の成長を写真を通して感じる嬉しい時間となりました。

それから、ご家族の希望で川遊びをしたり、温泉街に行ってみんなでラムネを飲んだりしながらゆったり撮影を続けました。

歩きながらお母さんとお話をさせていただき、治療中はスマイルスマイルプロジェクトを利用することに踏み出せなかったけれど、今回参加できて前を向くことができてよかったというお気持ちを聞くことができました。

冨山ファミリーが前を向いてこれからも生活していく、そのタイミングでスマイルスマイルプロジェクトを選んでいただきお手伝いができて本当によかったなと思いました。

最後に、株式会社一休様、下呂温泉 懐石宿 水鳳園の皆さま、私たちの活動を理解してくださりご家族をお迎えする準備を快く引き受けてくださり本当にありがとうございました。

スタッフ 川原 沙菜