初!レモネードスタンドを出店~通りすがりの優しさが、子どもたちへのエールに変わる瞬間~

2025年4月20日(日)シモキタおやこのまちつどい市にて、レモネードスタンドを出店しました。
もっとたくさんの人に小児がんと向き合う子どもたちのことを知ってもらいたい、スマイルスマイルプロジェクトを応援してもらいたいという思いで初出店!SSPサポーターさんもたくさん参加してくださいました。
今回は、このレモネードスタンド企画をスタッフと一緒に考えてくださったSSPサポーターの墨崎翠さんに感想をいただいています。SSPサポーターの熱い思いをお届けします!
≪通りすがりの優しさが、子どもたちへのエールに変わる瞬間を感じました≫
初めて、レモネードスタンド活動に参加しました。
スマイルスマイルプロジェクトとしても、これが初めての試み。私にとっても全く新しい体験でした。
これまで私は、付き添いや、しおり・ウェルカムボードづくりなどを通して、小児がんの子どもたちやご家族をサポートしてきました。
いわば「そっと寄り添うかたち」で関わってきたのだと思います。
けれど今回は、はじめて人前に立ち、通りすがりの方々に支援を呼びかけるという、「想いを外に届ける役割」
子どもたちへの思いや、応援したいという気持ちは何も変わりません。
でも、不特定多数の方に立ち止まってもらい、共感し、応援へとつなげてもらうことは、今までとはまた違う難しさがありました。
参加を決めたとき、真っ先に思い浮かんだのは、ボランティアで出会った子どもたちやきょうだい、ご家族の笑顔です。一人でも多くの子どもたちやご家族の笑顔をもっと増やしたい、そんな思いが強くなり気が引き締まりました。
今回は、ブースの装飾や見せ方のアイデアも一緒に考えました。
下北沢という土地に住んでいた経験を活かし、「どんな人が来るだろう?」「どんな雰囲気が心に届くだろう?」と想像を重ねながら、「楽しそう!」「応援したい!」と自然に思ってもらえるようなデザインを目指しました。
装飾が“共感のスイッチ”となり、支援の輪が広がる。。
そんなきっかけになれたらという願いを込め試行錯誤しました。
同時に、小児がんの現状をあらためて調べ直しました。
医療者ではない私にとって、つい最近まで十分に分かっていなかったことが、たくさんありました。
だからこそ「まだ知らない人」の視点にも、私は寄り添える気がします。
どんな言葉で伝えれば、胸に届くのか? どんな情報なら心が動くのか?
難しい内容を分かりやすく置き換えながら、誰かの共感や応援したいと思ってもらえるような気持ちにつながる言葉ややり方を探しました。何年かボランティアに携わっていたのに、知れば知るほど、私はこれまで“知ったつもり”になっていたことに気づきました。そして、知るたびに胸が詰まり、もっともっと力になりたいという思いがあふれてきました。
そして迎えた当日。いちばん驚いたのは、「小児がん」という言葉自体を初めて聞く方の多さでした。
単語だけは知っていても、「子どものがんって、大人のがんと同じなんでしょ?」という声が多く、その現実にもまた、気づかされました。
けれど、そんな中でも何度も目にしたのが、“通りすがりの優しさが、子どもたちへのエールに変わる瞬間”でした。
「小児がんのこと、今日初めて知りました」
「頑張ってくださいね」
「応援してます!」
そんなシンプルな言葉が、心の奥に沁みました。
“知らなかった”が“味方になる”
その変化を、私は今回何度も見届けることが出来ました。
実際にやってみて、準備段階では想像が及んでいなかったことばかりでした。
不特定多数の方に思いを届けることの難しさ。。
でも、だからこそ得られた気づきや学びも、山のようにあります。
その経験を活かして、次はもっと、伝わる言葉・伝わる仕掛けを形にしたいと思っています。
もっと気軽に寄付できる仕組み。
もっと一目で「応援したい」と思ってもらえるメッセージ。
反省とアイデアは、もう動きはじめています。
裏方で積み重ねた経験と、現場で得たリアルな反応。
この2つを掛け合わせれば、きっともっと多くの人に届くはず!
そんな確信が私の中にあります。
だから私は、また参加したいと思っています。
そして、もしスマイルスマイルプロジェクトのレモネードスタンドを見かけたら、どうか気軽に声をかけてください。
立ち止まってくださるその一歩が、応援の輪を確実に広げてくれるからです。
この活動を通じて、小児がんと向き合う子どもたちとご家族に
「あなたたちの味方はここにもたくさんいます」 と心から伝えたいと思いました。
これからも、この応援が大きな力になると信じています。
SSPサポーター 墨崎翠