2024年6月 キッザニア甲子園ご招待イベントを開催しました。
6月に開催したキッザニア甲子園ご招待イベントは、大阪西ロータリークラブとキッザニア甲子園に協賛していただき、6組のご家族をお迎えして開催いたしました。
大阪西ロータリークラブの皆さまには、当日のご家族の付き添いサポートに加えて子どもたちの好きなキャラクターをたくさん詰め込んだウェルカムボードも制作していただきました。
今回の活動レポートは、サポーターの関さんに記載いただきました。
関さんはスマイルスマイルプロジェクトを利用してくださるお母さんという一面ももっておられます。
「自分たちがしてもらったように、今度はサポートをする側になりたい」
今回はサポーター登録後、初めて付き添いボランティアに参加されました。
活動レポートを通して、スマイルスマイルプロジェクトへの思いを改めて教えてくださいました。
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私自身、娘の闘病中に家族旅行を何度もサポートして頂いた事がきっかけでサポーターに登録し今回初めてご家族のサポートをさせて頂きました。
事前の打ち合わせでお子さんやご家族の情報を共有させてもらっていたので6組25人のご家族全員がそろってキッザニアでお会い出来とても嬉しく胸が熱くなりました。
当日集合場所で初めてお会いしたお子さんたちはみんなわくわくと少し緊張した様子でしたが、サポーターの持った自分の名前と大好きなキャラクターのいるウェルカムボードを見つけて自然と笑顔が見られ場が和んでいました。
私が付き添いをさせて頂いたA君ご家族は今回が初めてのキッザニア。
「今日の日をとっても楽しみにしていた」とお母さんが教えてくださりました。
ウェルカムボードに小さくいたキャラクターを指さして
「これがマックイーン!これはマックイーンじゃないよ!」
と大好きなキャラクターやトラックの名前を教えてくれ、私の緊張も一気にほぐれました。
一緒に来てくれた妹ちゃんの大好きなキティちゃんも発見!
A君が首からとても大切そうにお財布をさげていたので尋ねると
「おばあちゃんが作ってくれた」
と嬉しそうに話してくれました。
ご家族みんなが今日を楽しみにしていたのだと感じ、私も益々力が湧いてきました。
入場までの時間で“チームA君”のサポーターとお母さんで作戦会議です。
入場して最初に向かった場所は消防署。
大人たちがキッザニアの方に説明を聞いている間も「早く消防車行きたい!」と待ちきれない様子で消防署に一番乗りしました。
お仕事が始まるとキッザニアスタッフさんの説明を真剣に聞くA君。
お母さんもおばあちゃんも真剣なA君の姿を見て自然に笑顔になっていました。
消防服を着てヘルメットを被り、いよいよ消防車に乗って火災現場へ出発!
車に乗って増々ワクワクが止まらない様子のA君。
火災現場に到着し消火ホースから出る水を一生懸命建物にかけて無事に消火することができました。
消火活動を終えたA君は「町の平和を守った!」と誇らしげに教えてくれました。
お給料とお仕事カードを笑顔で握りしめて「お金沢山もらったよ!」と見せてくれ、おばあちゃんの作ってくれたお財布に大事にしまっていました。
その後もモデルハウスでは家を組み立て、ボイラ施設では工具を使って真剣な表情でネジを締め、工具の難しい名前を教えてくれ大人のような表情と知識に驚きました。
銀行で口座を作るために窓口で待っている時には“嬉しい楽しい”が全身溢れ出てぴょんぴょん跳ねていた姿が余りにも可愛くて周りにいた人達が笑顔に包まれていました。
ご飯休憩の時、お会計をするお母さんに「これ使って!」と自分で稼いだキッゾの入ったお財布を差し出すA君。隣にいたおばあちゃんがお財布を受け取り、「ありがとう。Aちゃんのお金使わせてもらったよ。助かったよ。」とお財布をA君に返すととても嬉しそうで誇らしげな表情でした。
ご家族それぞれがお互いを思い合いあっている優しい気持ちに私も触れさせてもらいました。
19時を過ぎる頃には妹ちゃんも眠たくなり、A君も疲れていないか心配になりましたがお母さんが「大丈夫?休憩する?お仕事する?」と聞くと「お仕事する!」と元気なお返事で時間いっぱい町の平和を守るためにお仕事をしたA君。
好きなお土産を買い、さようならの時にA君とご家族が手を振ってくれたのを見てさみしくなってしまいました。
付き添い中におばあちゃんから「こんなに楽しいと免疫力があがっていますね」とおっしゃって頂けたのがとても嬉しかったです。
お兄ちゃんがお仕事中、とってもいい子で待ってくれていた妹ちゃん。
妹ちゃんがまだ小さいのでキッザニアで長時間待てるか心配だったとお母さんから伺いました。
そして明日から入院すると話してくれました。
楽しみと同時にうかがい知ることの出来ない不安も抱えてここまで来てくれたのではないかと感じました。
キッザニアで笑って過ごした時間がA君やご家族にとって、ふとした時にそっと寄り添って力になってくれる思い出であれたらいいなと思っています。
今回イベントへ参加できることになり、私自身が沢山の方たちに支えてもらい、頂いた温かい思いを今度は私も繋いでいけたらと支えることばかりを考えていました。
そう考えたのは闘病生活の中で支えてもらってばかりで自分は何も出来ず申し訳ない気持ちもあったからだと思います。
しかし今回A君ご家族と時間を共にさせてもらって、一緒に過ごす時間がこんなにも楽しくて尊く心が満たされこちらが頂くことばかりだと気が付きました。
ご家族と過ごした楽しい時間は私の中で大切な記憶としてしっかり残っています。
どうかSSPの活動を必要としている子供さんとご家族に一人でも多く届きますように。
そして病気はあるけれど楽しむことまで諦めないで欲しいと切に願っています。
みんなが安心して楽しめる方法を一緒に考えてくれ、サポートしてくれる人達がいる事を悩んだ時に思い出してもらえたらありがたいです。
申し訳ないなんて思わず全力で頼ってください!
今回は大変貴重な機会をいただきSSPの吉岡先生、伊藤さん、サポーターの皆様、大阪西ロータリークラブの皆様、キッザニア甲子園の皆様、今回参加してくれた子供さん、ごきょうだい、ご家族の皆様、そしてAくんご家族の皆様本当に本当にありがとうございました。
SSPサポーター 関 寛枝