【2024年8月】もう一度大好きなディズニーランドへ
今回ご依頼をくれたのは、関東にお住いのご家族
長い間治療を頑張っているAちゃんは、まだ幼い時にすますまが開催した東京ディズニーランドへのご招待企画に参加してくれたことがありました。
その時はまだ赤ちゃんだった小さなきょうだいさん、もちろんその旅行を覚えておらず、家族みんなであらためてディズニーランドに行きたいと連絡をくれました。
せっかくだからホテルにも一泊して、のんびり家族旅行を楽しみたいとのことで、おとまりディズニー決定です。
ボランティアさんが作ってくれた旅のしおりには、家族会議で決めたやりたいことを書いて準備万端!
しおりに貼ってあったホテルの写真を見たお子さん、「お城みたい♡」と喜んでくれました。
旅行が決まるとその日まで、私達スタッフは天気予報や雨雲レーダーとにらめっこの日々なのですが、8月も終わりというのに、猛暑続きでさらにディズニーランド周辺は、連日ゲリラ豪雨が起こっていました。
発生する台風も今年はみんな大型、日本列島に向かってくるものばかりでなんだか心配です。
Aちゃんは、車椅子移動になるので、ご家族と一緒に暑さ対策と雨対策も考えて持ち物の確認、確認!
お薬の保管や処置のためのスペースの確保、酸素療法に必要な機械やボンベの搬入はホテルでもパークでも皆さんが協力してくれたのでスムーズに準備が整いました。
当日は、薄曇りで気温も30℃ちょっと!と連日の暑さを考えると、お出かけ日和。
夏休み期間ではあるものの、ディズニーランドは意外と空いているおり、ラブグラフカメラマンのっちさんと、ボランティア医師のかなさんも合流して開園と同時にパークインしました。
まずは、お決まりのミッキー花壇で記念撮影をして、それぞれお目当てのアトラクションを目指しました。
途中、家族でお揃いのTシャツもワイワイと選び、それぞれお気に入りのカチューシャをつけて。乗りたいアトラクション、見たいショー、食べたい物、家族みんなの希望をひとつづつ叶えていきました。
午後から日差しが顔を出しやはり暑くなってきましたが、びしょぬれパレードに参戦し水しぶきがみんなの顔にかかった時は、Aちゃんの足元やお顔にもミストが飛んできて、当然車椅子もびしょびしょ、、、。
それでも家族みんなの笑顔がはじけ、歓声も上がり夏を満喫しました。
キャラクターに会えた時は、とても嬉しそうなお子さん達の様子を見て、もっと嬉しそうな顔のご両親を見ることができ、夢の国では、そんな瞬間が1日で何度も何度もありました。
楽しい時間はあっという間、しっかりお昼寝をしたAちゃんは夜のパレードまで家族と過ごすことができ、閉園時間過ぎてみんなで一緒にホテルに戻りました。
今日は、お城みたいな素敵なホテルにお泊りだー!
旅行の2週間前、体調がすぐれなかったAちゃんは救急外来を受診したりと、ご両親は当日まで本当に旅行に行けるのだろうかという心配をしておられたそうです。
それでも、頑張っているAちゃんを信じて叶った家族旅行。お母さんは、入園した瞬間にもう胸がいっぱいでこみ上げるものを我慢するのに必死だったと後で教えてくれました。
小さな奇跡が重なって実現した今回の旅行、ご両親はサポートしてくれたたくさんの皆さんのおかげと、とても感謝されていましたが、私は優しくて頑張り屋のAちゃんが引き寄せたと思っています。
再会できて、少しお姉さんになったAちゃんと会えてとても嬉しかったよ!
スマイルスマイルプロジェクトはずっとAちゃんファミリーを応援しています。
スタッフ 伊藤和子