【個別企画】東京ディズニーリゾート

2024.12.11 参加者の声
小児がんの子どもの旅行の付き添い

11月にスマイルスマイルプロジェクトを利用され東京ディズニーランド・ディズニーシーへご旅行に行ったご家族が感想を寄せてくださいました。
参加者の声をお届けします。

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息子の病気が発覚したのは、家族で出かけたディズニー旅行から帰ってきてすぐのことでした。
旅行中も体調が悪そうにしていたのに無理をさせてしまったせいで、息子にとってディズニーランドは二度と行きたくない大嫌いな場所になっていました。また親にとってもかわいい息子に無理をさせてしまった、苦い思い出の場所でした。

そして突然の入院から1年以上。病気を治すためとはいえ、見ている方がつらくなるような様々な治療や検査を息子は本当によく頑張ったと思います。
息子には少し年の離れた兄姉がいるのですが、上の子たちも突然訳も分からずお母さんと弟が病院に行ってしまってから1年以上、二人で助け合って、入院中の息子と同じくらい頑張ったと思います。

入院生活が始まってからは家族旅行なんて考えられる余裕もなく、たまにある一時退院で家族5人が家にそろうことがご褒美の日々でした。
念願の本退院が近づいてきたとき、たくさん頑張った3人の子供たちに、「頑張ってくれてありがとう」という感謝の気持ちを何かの形で伝えたいな、どこか旅行に出かけたいな。そんなことをぼんやり考えました。
そんなとき一緒に闘病の付き添いを頑張るお友達ママからこちらのプロジェクトを利用したことを教えていただき、利用させていただきたいと思いました。

担当スタッフの方は、出発前から何度も打ち合わせをして、私たち家族について知ろうとしてくださいました。私たち家族が、何が好きでどんな事を楽しいと思うのか、どうやったら家族全員が楽しい旅行になるかを家族以上に真剣に考えてくださいました。

小児がんの子どもの旅行の付き添い

そしていよいよ新幹線で東京へ。
息子と上の兄姉二人は少し年が離れているので、それぞれにしたいことや楽しいと思うことが違います。そのため、担当スタッフさんだけでなくボランティアスタッフさんやカメラマンさんも手分けしてきょうだい3人に付き添い、3人それぞれが自分のしたいことを思いっきり楽しめるようにお手伝いしてくださいました。
特に男兄弟に囲まれている娘にとっては、スタッフさんは少し年上の憧れのお姉さんだったようで、それはそれは喜んでずっと手をつないでパーク内を回ってもらいました。

小児がんの子どもの旅行の付き添い

たくさんのスタッフさん、ボランティアさんに助けてもらったことで、息子は自分の好きなエリアだけを、無理なくゆっくりと楽しむことができました。
スタッフさんは私たち家族にただ付き添うだけでなく、息子の体調や外気の寒さにも常に気を使ってくださったり、ベビーカーや荷物などを必要に応じて持ってくださったり、道案内をしてくださったりと、本当にきめ細やかなお気遣いをしてくださいました。
病気発覚直前の苦い思い出だったディズニー。今回息子が「楽しかった」と言ってくれたことに心からほっとし、元気に遊ぶ息子の姿に親も胸が熱くなった旅行でした。

私たち家族だけで企画した旅行では、親子ともにここまでゆっくり楽しむことはできなかったと思います。
息子の病気は現在も服薬治療が続いています。けれど「目の前の元気な息子を信じよう」と素直にそう思った旅行でした。
本当にありがとうございました。

この旅行の活動レポートはこちらから

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