2024年1月 ひなちゃんと家族の魔法のひととき

2024.02.10 活動レポート
小児がん 子ども 旅行 家族支援 ディズニー ディズニーランド ディズニーシー

この1月にひなちゃんのお母さんからなるべく早くディズニーシーに連れてってあげたいと依頼を受けました。

旅行の日まで2週間となった頃、ひなちゃんのご様子を確認するためご自宅に面談に伺いました。
12月末には歩くことができていたというひなちゃんですが、面談の日には症状が進行して歩くことは難しくなっていました。

「実は、あと2週間後にディズニーシーには行けないだろうと思っています。ひなちゃんの体調が変化するのではないかと毎日不安で明日になるのがこわいと感じています。」とお母さんは旅行についての不安をお教えてくれました。このときにもご両親は、ひなちゃんに一生懸命に声をかけて寄り添っていました。

毎日体調の変化に向き合いながら頑張っているひなちゃんとご両親のために、不安から少しでも解放されて楽しむことができる2泊3日の旅行を実現したいと思いました。ご両親に安心してもらえるように、体調変化があったときの対応や旅行先で準備していることをお話しました。

ひなちゃんには、ボランティアさんが作ってくれたディズニーシーの旅のしおりをプレゼント。大好きなミニーちゃんの可愛いしおりににっこり笑顔が返ってきました。
「ひなちゃんはディズニーに行きたい?お船に乗りたい?」
お母さんの問いかけに、”乗りたい!”と力強く頷いてくれます。

「面談に来てくださって、やっとディズニーシーに行けるんだって気持ちになりました。子どもたちにもどんなことがしたいか聞いてみようと思います!」と面談の最後にはお母さんから前向きな言葉を聞くことができました。

また、ご両親は兄弟についても「家族で出かけると今はひなちゃんが乗れる乗り物は限られているので、お兄ちゃんはジェットコースターが乗りたいけれど我慢していると思います。弟もとても元気なのでボランティアさんが一緒に遊んでくれたら嬉しいと思います。」と話していました。当日付き添ってくれる2名のSSPサポーターとLovegraphのさとゆさんと打ち合わせを行い、ご家族それぞれが楽しいお出かけとなるように、どのようなお手伝いができるか一緒に考えました。

ディズニーシーにお出掛けの日。
前日をホテルミラコスタのお部屋で楽しまれたご家族は気分も上がり予定よりも早めに入園することにしました。ひなちゃんの体調も良好で、よく笑顔が見られます。お猿さんとのハイタッチ!ひなちゃんの手もとてもよく動きます。

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ミニーちゃんにサインをもらったり、ひなちゃんが乗りたかったお船に乗ったりと家族みんなでたくさん乗り物にもチャレンジしました。ひなちゃんが乗り物にびっくりして泣いてしまった場面もあり、心配しましたが、ご両親が笑顔で寄り添っている姿をみるとそれもいい思い出になったかなと感じました。

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お昼休憩には、ひなちゃんの大好きなキッズプレートのあるレストランへ。レストランでは、ひなちゃんが食べられるように食事をペースト状にして用意してもらい、ミートボールやチキンライスをたくさん食べたひなちゃん。ご満悦のいい笑顔です!

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食事を早々済ませ、まだまだ遊びたい兄弟は、ご両親にお任せいただきボランティアさんとアトラクションに乗りに出かけました。ボランティアさんとすっかりお友達になったお兄ちゃんは「ジェットコースター楽しかったー!」とニコニコ。ひなちゃんにゆっくりと食事を楽しんでもらいながら、ご家族それぞれが好きなようにディズニーシーでの時間を過ごすことができ、ボランティアさんの存在をとても心強く感じた時間でした。

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ひなちゃんの体調をみながら、この日は閉園時間までめいっぱい遊ぶことができました。
お母さんからも「子どもたちとたくさん乗り物に乗ったり美味しいものも食べたり、ディズニーに来ることができて本当によかったです。」と言っていただき、旅行について最初は不安を抱えていたお母さんから「旅行に来てよかった」という言葉を聞くことができて本当によかったと心から思いました。

また私たちのお手伝いが必要なときには、いつでもお声掛けいただけたら嬉しいです。
これからもスマイルスマイルプロジェクトは、ひなちゃんファミリーを応援しています!

スタッフ 川原沙菜

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